★どんぐりの不作に動揺!!

昨日のNHKニュースで「どんぐりの不作」が報道されていました。特に、ミズナラ(という種類のどんぐり)は、超不作のため、食料にしている山の生物には死活問題です。
ニュースの要は、南アルプスに生息する「月の輪グマ」が里に下りて来て、人間と遭遇する危険性を訴えての警戒情報でした。

実は、私の趣味の研究テーマが「食文化」で、特に「石器時代人の食料を考える」です。昨年から、昆虫食やネイティブ・アメリカンの焼け石調理との比較に移りましたが、ここ10年は「どんぐり食」を追いかけていました。未だ完成を見ておらず、どんぐり採取は毎年の恒例行事で、今年も挑むつもりです。
そんな事情から、少し落ち着きのない、本日です。
日本に植生しているどんぐりは21種。沖縄以外はすべて、集めて実験してきました。生食・あく抜き研究・粉食の工夫、また、非常食としての民俗研究や伝統料理の秘密の調理など、追及も体験も多岐にわたり、苦しくも苦しくも苦しくも楽しいライフワークです。

塾で作文を教える私の基本は「論文」にあります。
事実の報告をして話題をみんなと共有し、観察に基づく判断をして、自分なりの「意味づけ」を示すところが評価の分かれ目です。
いわゆる、説明的文章で文章修行をしてきました。

一方、秋からの「クロスメディア作文」担当の堀内先生は、元雑誌編集者。
間違いのない表記と、オリジナリティを武器に、大勢を説得してきた文章力の持ち主です。
「情報の見極め」や「脱 平凡」の方法を伝授し、文学的文章と表現の豊かさに磨きをかけていきます。

どんぐりは不作とはいえ、今年の秋も、「よい収穫」にめぐまれますように。

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★読書を積み重ねて

二学期が始まり、夏休みも過去のことになりつつあります。
今更ですが、嬉しい反響があったので、ご報告させていただきます。

読書講座のアンケートで、「気に入った作品」の項目は、『落語』や『半パン・デイズ』などの物語が多いのですが、この夏は、意外な作品に一票入っていました。
『碑‐広島二中一年生全滅の記録‐』をあげてくれた塾生がいたのです。原爆の悲惨さを訴える作品で、これだけは毎年欠かさずラインナップに入れています。
慣れて、嫌気を感じないか、心配なところですが、幸いなことに過去に参加した塾生も、否定的な反応はなく、今年も取り上げることにしました。
年に一度、平和をしっかり考えるきっかけにして欲しいとの思いです。
一票を投じてくれたのは、六年生のN君。四年生の時から読書講座に参加していて、この夏で7回目。『碑』は三回目の読解です。N君は、ややスローペースな読みですが、毎回いろいろな作品に触れているためか、コメントがオリジナリティあふれ、読書講座のキーマンです。
講座での反応は目立ったところはなかったのですが、アンケートをきっかけに聞いてみると、四年の時は「へぇー」と思い、五年の時は「えっ」と思い、六年の今年は「年齢も近いし、怖さが身にしみた」というのです。
早くに反応にしてくれる子もいますが、経験や見聞を重ねて、その子のタイミングでしっかり意識してくれることがなにより嬉しい瞬間です。
「大切なことは、繰り返し伝える」
私自身が慣れたり、飽きたりしないよう、思いを込めて読書の誘いをしていこうと思いました。

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★加点方式が増えている?

オリンピックが開催され、スポーツを観ることも、本当に面白いと思う毎日。
自分が体験したソフトボールやバレーボールにはもちろん力が入りますが、柔道や体操は度重なるルール改正で
すっかり知らないものになってしまっていることに驚かされました。
競技者の心理はいかばかりかと、勝敗以上に見入ってしまっていました。
柔道は、数年前、当塾に小論文対策で通ってくれていたU君が大学から示された「好きなことをレポートする」という課題をサポートして学んだ部分があります。
試合の高速化と取り組みのわかりやすさを重視して勝敗を決める、ショウアップさせている国際ルールという見方がよく実感できた。
また、体操では鞍馬での二回の失速、落下がありながら銀メダルを獲得した内村航平選手になぜ?と驚きましたが、減点方式から加点方式に変わってきているとか。
大技が多いなと思っていただけに、知らないと楽しめないなぁと、思わされました。
質と量、技とパワー、のせめぎ合いのいずれを美ととるのか。見るだけですが、自分の価値観を自問自答する瞬間が幾度もありました。

そうそう、「スポーツメンタルトレーニング」の研究会で、いろいろなアスリートの取り組みを垣間見させていただいています。
そこで例示されていた方々が、オリンピック代表になっていることに改めて可能性を感じました。
加点方式(ポイント制も)が増えていくであろうこれからに対し、「楽観ではなく、ポジティヴに考える」気持ちの技を、大勢で(特に子供たちと)共有したいものだと、痛切に思いました。
東海大学の研究会は10月からの開催ですが、張り切って学んできますね。

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大人の出番??

 この夏の「読書講座」も二回目。
 毎年の題材ですが、『いしぶみ 碑 広島二中一年生全滅の記録』を読みました。
広島で、原子爆弾の爆心地から500メートルの地点で被爆した、中学一年生322人と先生4人の最期を追跡し、記録したものの抜粋です。六年生は3回目になりますが、今日も真剣に「緑線(主観で引く)」を引いていました。
 私は、いつ読んでも涙がこぼれるのですが、子供たちも繰り返し「そうだったな」と確認してくれる読書であり、頼もしく思えます。
 いつもは「笑える」「表現がきれい」「へぇー」というところに「緑線」を引いて盛り上がるのですが、この題材は、「なぜ?」「どうすれば?」「ひどい!」という、疑問?や怒りに引いていてきます。
 授業の盛り上がりは薄いのですが、「自分の見方」をどんどん打ち出して線を引いているのがわかり、いつもと違う手ごたえを感じます。
 発表では、疑問の嵐!!  
 戦争の現実を語る、学ぶ必要を痛感させられます。
 「調べたり学んだりする力を、読書で育てる。自分で本を探して、どんどん学んで。」とは伝えていますが、ここは大人の出番ですよね。ぜひ、疑問に答えてあげて欲しいものです。

 さて、速読の指導をしている知人から、「夏休みになり、『親と子の読書講座』がにぎわっています。」と連絡が来ました。
 ライバル出現!!と、思ったのですが、彼は、読書の内容よりも姿勢のチェックをして、親御さんにアドバイスしているのです。
 知人は、遠い地方で教室を開催しているため、まなび研究所との関わりはないのですが、彼の提唱する「姿勢を気にする読書トレーニング」は結構気に入っています。「日本人の知能の高さは、読書の姿勢にある」という彼は、武士の書見台や、寺子屋の本を立てた音読が、知識の吸収をスムーズにしていたといいます。
 科学的な根拠はないのですが、体感的に納得できるものがあります。
 私は、「背骨に脳が乗ったよい姿勢」だと褒められましたが、「右前方に傾く癖がある」とのこと。いつの間に見られていたのか……
 そんな、姿勢チェックと見守りも大人の出番ですね。 

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★2008年夏の読書講座開始!!

今年も読書講座が始まりました。
今年のラインナップは別表のとおり。
齋藤孝氏の『理想の国語教科書』からの作品と、まな研の提案する触れてほしい文章の二本立てで、学習をすすめます。
世の中は、「名文」ブームが去ったような気配ですが、本質を掴みに行く、大事な一行を探し出していく、
「挑む読書」の姿勢を大勢で一緒に学習していこうと思っています。

また、今年は、初めて「若手作家」の作品を取り入れました。
「名文の凄み」と別の次元に「今、生きていく私たち」があるからです。

最近は現代の労働環境との対比で、『蟹工船』が再評価されていますが、私にはピンときません。
(作品の価値を疑うのではありません。)
現象が似てみえているものから、本質を探ろうとする方向が、変だと思うのです。
蟹工船と同様な事情と背景もあるのでしょうが、ルポルタージュや研究報告では全く異なっています。
今日の事情やからくりを、咀嚼して、熟成させて、今の作家が『今日の蟹工船』や『平成の蟹工船』を書かないかな、
書いてくれ、と願っています。
汗やし尿や怒号にまみれていない、でも、切迫した恐怖を感じる労働環境や、人間の尊厳を失わない心優しき労働者の物語です。

最近の若手作家は、児童文学出身者が多く見受けられます。
人間関係を、希望的に、建設的に考える姿勢に満ちていています。
起伏の少ないドラマのなかでも、読後感のよい作品がたくさんあるのです。
「同時代の作家を知る」ことも「一人になる」のも読書には必要です。
そのための、よい導きになれるよう、子供たちが学ぶ「今」を語る作品で、読書の楽しさと影響を感じて欲しいと思っています。

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★本には寿命がある

絵本の寿命を初めて意識しました。
といっても、ご自宅の愛蔵書は永遠に近い時間を持っているので、ご心配なさいませんように。

先日、図書館のレファレンスサービスを使って、県立図書館の資料を取り寄せました。
その対応の不親切さと手数の多さに辟易して、愚痴話を友人にしていたはずが、いつしか、二人とも図書館の思い出話になっていました。

今だから言える、私の不純な図書室通いの話。
私の小学校時代の図書管理は、本の裏表紙の内側に、名刺大(よりやや大き目か)の「図書カード」が仕込まれているというものでした。
紙のポケットに入った「図書カード」に、名前と借り出し日を記入して本を持っていくと、司書の先生や図書係が本からカードを抜き取り、
手続きが完了しました。
借りている本には「図書カード」がなく、カードはカウンターの内側の、一般には見られないところにある棚に保管され、図書館の中で本の返却を待っている、
というシステムでした。
返却されて棚に並ぶ本の図書カードを見ると、誰がこの本を借りたことがあるのか、わかるのです。それまでは気にせずに読みたい本を借りて読んでいましたが、
小4の時に、過去の自分の足跡がわかることに気づいたのです。「この本は一度、小2で読んでいたんだ……」
それから意識して、今まで読んでいなかった本にも、自分の記名ができるように張り切って図書室に通いました。
低学年の絵本から文学全集の一冊まで。内容はともかく、貸し出し可能な本にはすべて記名できた満足感ははっきりと記憶しています。

さて、絵本には寿命があるというのは、「大好きな絵本とどこの図書館に行っても、いまだに会えない」話をしたとき知ったのです。
絵本は開閉の頻度がたかく、痛みやすいため、学校図書では20年を限度に廃棄されるとのこと。大きな図書館でも同様だとか。
あの時、新刊で入っていましたから、すでに、時効は過ぎています。いつかどこかでまた合える、ということはない事を知りました。

一冊でも多く、次の本を借りなくてはいけないのに、週末になると、借りたくなる本でした。図書カードには、私の名前だけ何度も繰り返し記入されていました。
ヨーロピアンで、理屈っぽくて、本当に楽しめる本でした。

フランスの作家「アラン・グレー(もしくはグレ)」の人気シリーズで、工作が得意なフランスの少年セラファンが親友プリムといろいろな機械を作って活躍するお話です。
同級生には、小5の時の新刊絵本を記憶している人がいません。まなび研究所のご父兄の方々は、私より少し歳若い方が多いで、知っていらっしゃるのではないでしょうか。
図書館で出会うことは諦めましたが、どなたかのお手元で、今でも子供たちの心に「ワクワク」を育てていてくれるといいなあと、思います。

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★浜松博物館

まなび研究所から、徒歩3分で、「浜松博物館」&蜆塚公園に到着します。
先週末の土曜日、用事があって久しぶりに博物館の中に入り、学芸員さんと打ち合わせをしてきました。
歴史研究をしていた大学生の頃からお世話になっていて、馴染み深い場所ではありますが、いつ訪ねても、時間と空間を忘れて、気持ちが広がるところです。

戦後の復興に欠かせなかった、「本当の歴史」「自分たちの郷土史」の研究の中心であり、価値観が揺らいだ時期に、希望を示した発掘現場でもありました。
掘れば掘るほど、人間の暮らしが現われるのですから、みんなの興味を引き付けた様子が目に浮かびます。
さて、その博物館は「発掘の証」をしまっているところだと思ってはいらっしゃいませんか?
たしかに、展示されているものは「常設」といって、あまり変化をさせていません。いつ行っても同じだから、一度行けば十分と思っていらっしゃるような感想もよく伺います。
しかし、「常設」の良さは、「私」の成長を待ってくれているということです。
子供たちには初めて出会う面白さを感じてもらい、中学生・高校生には「ものや意味がわかる」自分になっていることに感心してほしいのです。
大人になってからは「過去の事実」との接点を感じて、視野の広がりが嬉しくなったり、昔の学びが身についていることに自分で自分の頼もしさを感じたりできます。
成長に応じて味わいが変わるのは、かなり、読書に似ています。 
自分を褒めるためにも、ぜひ、博物館に出掛けてみてはいかがでしょうか。

まあ、そんなに身構えなくても、今、奥の一室を使った特別展は「怪獣博覧会」です。
市民のコレクションを展示する企画の一つです。懐かしいヒーローや怪獣のおもちゃを中心に、数と質の両面で満足できる展示があります。
私にとって、ヒーローのNO.1は「マグマ大使」でしたが、彼の凛々しさを久しぶりに見て、センスのよい子供だったと、やっぱり自分を褒めてしまいました。
大昔も、ちょこっと昔も、「歴史と文化の研究」に結び付けてしまう、柔らかい頭の持ち主が、浜松博物館には揃っていらっしゃいますから、安心してお出かけください。

さらに学芸員さんから聞かされた話では、子供たちに向けた「夏休みの体験プログラム」も、驚きの充実ぶりでした。
ぜひチャレンジいただき、2008年の夏は、「博物館は、楽しむところ」だとわかっていただけますように。

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★作家の山本一力氏の講演会に行ってきました

「子供たちのいる風景は、いつでもよい眺め。晴れはもちろんのこと、曇りや雨が降っていても。」

そんな思いを込めたブログの名前です。皆さんも思い当たること多いでしょう。

先日、作家の山本一力氏の講演会に行ってきました。低音でゆっくりした話し振り、丁寧な言葉選びで聞きやすく、心地よい一時間でした。事業失敗の借金を小説執筆で返したという、氏の事情に興味を引かれて読み始めた、ミーハーな読者ですが、今では、江戸庶民の暮らしぶりを生き生き描く小説と、今のご家族の愉快なエッセイの両方を楽しく読んでいる私です。

実は、学生時代を東京で過ごし、江戸の遺跡も掘った経験から、時代小説も大好き。講演会会場で買い求めた『ぼくらが惚れた時代小説』(山本一力・縄田一男・児玉清 共著、朝日新書、2007年)で、懐かしい作品の名前に再び出会い、それだけで、エネルギーの充電をしたような気持ちになりました。(元気は今も滞留中。)

読書は、読んでいるときの作品世界への没入も快感ですが、評論を読んで他の読者と共有したり、後を追いかけて意味を理解したりと、時間がたつほど、意味を増してきて、楽しさ倍増。歳をとるのも大切ですね。

残念だったのは、私が好きな「杉本章子」が紹介されていなかったこと。女性の時代小説作家への注目があったのに。それでも、今を生きる作家の、いつ出るかわからない小説を心待ちにする苦しい時間も、読書の楽しさですよね。

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★雨奇晴好 Come rain, Come shine

はじめまして。

まなび研究所、国語担当の進藤です。これから、子供の活躍をたくさんお伝えしていこうと思っております。

よろしくお願いいたします。

先日、28日土曜日の「まなびの集い」では、「家庭で広がる言葉の世界」と題して、家庭での言葉ワークを紹介させていただきました。「日記」・「手紙」・「言葉遊び」を毎日の生活にいかに溶け込ませていくか、ということになるのですが、実は、大人がチャレンジするワークを多く提案させていただきました。

当日は「日記」を例に、小さな実践もいたしましたが、お勧めの「四行日記」は、後日、大きな反響をいただき、とてもうれしく思っております。

紹介しきれなかった「言葉ワーク」もこれからご紹介していきます。お楽しみに。

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